= 初めての譜読み =

習い初めの頃は、新しい曲が出てきてもレッスンの中で先生と一緒に譜読みをしていきます。
しかし、音符が一通り読めるようになってくると、新しい曲は自宅での宿題として出されます。
自宅で一人で音符を読み、片手ずつ、両手、と弾いていきます。
ここで保護者の方に注意して頂きたいのは、音符を読むのが遅いから...一つ一つ数えるのが大変そうだから...と言って、決して隣で教えてはいけません
それでは、いつになっても音符が読めるようにはなりませんし、講師としてもレッスンの時に弾けていたら音符が読めているんだと勘違いしてしまいます。
間違った読みをしている時、「ちょっと違うんじゃないの?」と助言してあげる程度にしてください。
その初めての譜読みで、私は、気をつけなければならない『3つのポイント』を生徒達に教えています。
もちろんこれは、『音読み』(実際ピアノで弾く前に、音符を読む事)の時の注意点でもあります。

音符の長さ(音価)

何の音かわかって弾く事はできても、ふと忘れてしまうのは音符の長さ。
なんでも音を追って弾けばいいわけではなく、2拍のばすのか3拍のばすのかを良く見て、きちんとした長さで譜読みする事が大切です。

休符

音符と同様、大切な役目のある休符。
でも、生徒さんによっては、休符を休符としてではなく、“音符以外の何か”としてしか見ていない子もいます。
さらには、目に入らないもののように映ってしまう子もいます。
小さいうちは、休符がどれだけ重要なものかを理解するにはまだ無理があると思いますが、楽譜に書いてある事を忠実に守る習慣は、身につけていって欲しいです。

指使い

これもまた、つい見逃してしまうものの一つです。
楽譜に示されている指使いと言うものは、“最も弾きやすいとされてる指使い” “基本的な指使い”です。
一通り指使いを学び、身についた生徒さんは自分の弾きやすい指使いに変えてもかまいませんが、初めの頃は楽譜に書いてある通りの指使いを守りましょう。
どうしても弾きづらいと思った時に、初めて先生に直してもらうようにしましょう。