= スケールとカデンツ =

私は生徒達に、新しい曲に入ったとき調判定をさせています。
そして、それと同時に必ずその曲を弾く前にスケールをやらせます。
これは、音階の正しい指使いを覚えるのにとても役に立ち、スケールのようなパッセージは譜読みも速くなります。
また、スケールとセットで、簡単なカデンツも入れています。
最も重要な和音3つ(T、W、X)と完全終止の時によく用いられるX7の4つです。
まだあまり弾けない子には、1オクターブのスケールとTの和音のみでもいいと思います。
少し慣れてきたら、1オクターブのスケール+左手のみのカデンツ。
もう少し慣れてきたら、1オクターブのスケール+両手でカデンツ。
そして、2オクターブのスケール+カデンツ、というように少しずつ幅を広げていきます。
また、この4つの和音がパッと取れるようになったら、UやYの和音なども入れるといいと思います。

下は参考程度にハ長調のスケールとカデンツを載せてみました。
よろしかったら参考になさってください。


(私の場合は、T→W→T、X→X7→Tのカデンツを入れています。)

= 2オクターブのスケール =

1オクターブのスケールはすらすら弾けるようになっても、2オクターブになった途端、『あれ?次にくるのは3の指?4の指??』と迷っている子、いませんか?
そういう子は、1オクターブのスケールを2回弾かせるといいです。
例えば、ハ長調のスケールなら・・・

    ドレミファソラシド ドレミファソラシド ドシラソファミレド ドシラソファミレド
(指) 12312345    12312345    54321321    54321321   (右手)

というように・・・。
何度もこれを弾かせ、慣れてきたら2オクターブを繋げます。
すると、いきなり2オクターブの指使いを覚えさせるより、自然に次の指が出てくるようになります。