= 楽器選び =

当然のことですが、ピアノは自宅での練習がなにより上手になる近道です。
では、自宅には、教わったものを練習する“何か”がありますか?
ベストなのは、やっぱりきちんとしたピアノでしょうね。
でも、ご家庭によっていろいろな事情があります。
ピアノの重さに耐えられない家の仕組み、他の習い事もあってピアノを買うまでは...などなど。
それでも、何かしらの鍵盤楽器は必要になってきます。
習い始めたばかりでも、やっぱり鍵盤楽器は必要です。(別に、ピアノの売込みをしてるわけじゃないですよ♪)
そこで何を買うか...。

キーボード

「とりあえず、家にキーボードがあるから...。」
良いと思います。 『とりあえず』ならね。
でも、キーボードとピアノの大きな違いは鍵盤の数です。
ピアノは88鍵、7オクターブあります。
キーボードはどうですか? せいぜい3オクターブくらいでしょう。
初めのうちはそのくらいでも十分足りますが、どんどん教本が変わるにつれて、使う鍵盤の数も多くなってきます。
それに、基本的にキーボードにはペダルがないと思われます。
曲をちょっとレベルアップするには、ペダルの存在が大きくなります。
キーボードは、本当に『とりあえず』の楽器だと思ってください。
キーボードから卒業するのが早ければ早いほど、指の強さにも関係してきますし。
もちろん、“ピアノを習うからキーボードを買おう”と思うのは、お金の無駄遣い以外ナニモノでもないです。
鍵盤楽器が何もないのであれば、思い切って電子ピアノなり、中古ピアノなり買ってしまいましょう♪

電子ピアノ

そして最近多いのは、電子ピアノ
電子ピアノとピアノの大きな違いは、タッチと音色
電子ピアノは、名前の通り、作られた電子の音です。
“深く響く音で弾く”“澄んだ音で弾く”と言った事は、電子ピアノでは難しいでしょう。
タッチもピアノとは全く違います。
もし、電子ピアノを購入されるのであれば、中古でも良いからピアノを購入される事をお勧めします。
もちろん、住宅事情に問題が無ければ...の話です。
中古のピアノですと、電子ピアノを買うのと値段的にたいして変わらないです。
ただ、中古のピアノと言ってもピンからキリまであります。
信頼している楽器店か、お教室の先生に相談する方がさらに良いピアノを買う事が出来ると思います。
では、電子ピアノでしか練習できない子は、上手にならないのか...。
まさかそんな事、あるわけないです。
実際、私の教室に来ている子も、住宅事情やご家庭の事情で電子ピアノしか持っていません。
初めてうちのピアノで弾いてもらった時は、やはり指の弱さが目立って、鍵盤を下までしっかり押さえられた音の数は...??と言う状態でしたが、毎週レッスンしているうちに徐々にきちんとした音を出せるようになってきました。
そのたった週1回でもピアノに触れ、しっかり弾く事が出来るようになっていければ、電子ピアノでも良いと思います。

ピアノ

練習するのに一番良い物と言ったら、やはりグランドピアノでしょうね。
ただ、これはピアノを趣味の一つとして習う習い事と考えるのであれば、とても買おうなんて思わないでしょう。
私も高3の時、両親から買ってもらいました。
グランドピアノとアップライトピアノでは、これまたタッチに差があります。
しかし、一般に習うのであれば、普通のピアノで十分だと思います。

いろいろ書きましたが、ピアノという楽器はポンと出せる額ではないです。
もちろん、電子ピアノもそうですが...。
だからこそ、先の事まで良く考えて、良い物を買って、永く永く愛用して頂きたいです♪