= スタッカートの弾き方 =

スタッカートを弾くのに、見ているこっちが固くなってしまうほどガチガチになって弾いている子をみかけます。
最後まで弾き終わると同時に、「はぁ〜〜〜」とため息が。
それもそのはず!!そんなに力が入っていては・・・ねぇ。(⌒~⌒ι)
スタッカートの弾き方はとても難しいです。
感の良い子はすぐに出来てしまうことがありますが、出来ない子も少しずつステップを踏んで直していけば、いつか楽に弾けるようになります♪

STEP 1  支点

まずは、どこを支点として動かすか、考えましょう。
ガチガチになっている子は、だいたい肘を支点として動かしています。
肘から手首、指へと一直線になり、肘から先が棒のようになって動いています。
これでは、肘から手首までの部分が痛くなってしまいますし、何より音が硬くなってしまいます。
では、どこを支点として動かしたら良いか?
それは、手首です。

まずは、鍵盤ではなく、テーブルの上に、肘から先を全て乗せてください。
その状態で、手首から先だけ(つまり、手だけ)を上に持ち上げてください。
ここでは、大げさなくらい、高くまで持ち上げてみましょう。
この時、手首から肘までの間は、テーブルにきちんとついているか確認しましょう。
そのまま、力を抜いて、ストンと落とします。
もう一度、手首から先を上げて・・・ストン。
これを何度も繰り返して練習します。
ストンと落とすときは、必ず力を抜くことを忘れずに!!!

STEP 2  鍵盤の上でストン

次は、実際の鍵盤でやってみましょう。
鍵盤の延長線上にテーブルがあると思って、そこに肘から先を乗せているイメージを作ってください。
指は鍵盤の上に置きます。
その状態のまま、手首から先だけを上げて・・・ストン。
肘が支点にならないように気をつけて!!
テーブルがなくても、STEP1でやったとおり、手首を支点として上げます。
このストンの時、音が出なくてかまいません。
力で落としているのではなく、力が抜けてストンとしているかを確かめてください。

STEP 3  音

音を出してみましょう。
先に述べたSTEP2では、鍵盤の表面に向かってストンと落としました。
なので、音は出ませんでしたね?
次は、鍵盤の底に向かってストンと落とします。
つまり、鍵盤の表面から1pほど下を目標に、落とす感じになります。
すると、今度は音が出ましたね?
全ての指で弾くのは大変なので、1番弾きやすい3の指などでやってみてください。

STEP 4  スタッカート

それでは、いよいよ、スタッカートで弾いてみましょう。
STEP3までができるようになっていたら、もう簡単♪
手首から先を上げて・・・、ストンと落としたと同時に、もとの位置(手首を上げた状態)へ戻します。
もう一度、ストン→上げて・・・。
地面についたボールが跳ね返ってくるように・・・。
3の指で慣れてきたら、1から順番に、ドレミファソ(1・2・3・4・5)と動かしてみましょう。
初めはゆっくりでかまわないですよ。
慣れてきたら少しずつテンポを上げて、手首を上げる高さも低くしていきます。

どうですか?少しは楽に弾けるようになりましたか??